■ 抄録・要旨
| 化粧品は我々の日常生活には必要不可欠な製品であるが、多くの化粧品には種々の抗菌剤が使用されている。そのためこれらの使用後あるいは使用中剥離された抗菌剤が河川や湖沼に流入する可能性があり、その水生生物やヒトへのリスクが懸念されている。本研究では化粧品に使用されている抗菌剤の河川水中濃度分析手法を確立し、さいたま市をはじめ、徳島県、京都府における河川水中濃度を測定し、その特性について検討を行った。本研究によって確立した分析手法により、世界で初めて定量的な分析が可能になった抗菌剤も測定できるようになった。さらに、その方法を用いて河川水中濃度を測定した結果、複数の抗菌剤が非常に高濃度で存在することが明らかとなった。
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